内容紹介

震災から一年と数か月を経た今、私は、こう思います。
「では、その果てなき荒野を越えて、私たちはどこへ向かうのか──」。
それは、震災を知る誰もが、想いを馳せるに値するテーマではないでしょうか。
震災という巨大な試練、堪えがたい喪失を経験したからこそ、私たちには、めざすべき場所があります。苦しんだからこそ、求めなければならないものがあるのです。
「彼の地へ」という本書のタイトルは、その想いを託したものです。
(本書「プロローグ」より)

目次

プロローグ
被災地とともに
人間の力
新しい地平

読者の声

主人を事故で失ったが、「私ばかりではない。よし、私も頑張ろう」と勇気が湧いた
私は、3月に突然の事故で主人を失いました。朝は元気で行ってくると出かけたのに……。被災された方に比べたら私なんかとも思いますが、かけがえのない人を失った哀しみは被災地の方と同じですよね。私だけが「なぜ」と何度も思いました。でも、同じ哀しみを共有していらっしゃる方がたくさんいると思うと、「私ばかりではない。よし、私も頑張ろう」と勇気が湧いてきました。残された人生を前向きに生きてゆこうとやっと思えました。
(富山県・70代女性)
この本を読んで感謝の気持ちに気づかされた
今、自分が何不自由なく生活していることが当たり前で、無いものねだりで愚痴をこぼしていることがよくわかりました。この本を読んで感謝の気持ちに気づかされました。震災で被災された方々に、毎日、心から祈りたいと思います。
(石川県・60代女性)
あの日のことを思い出し、胸が熱くなり、こみ上げてくるものがあった
震災の当日、自宅にいた私は、揺れを感じ、慌てて1階に降りて「地震だ!」と叫んでいました。『彼の地へ』を読んで、あの日のことを思い出し、胸がとても熱くなり、こみ上げてくるものがありました。今でもまだ、被災者の方々がいるのに、とても申し訳ない気持ちになりました。一日でも一秒でも、皆様が安心して過ごせることを願っています。
(富山県・40代女性)
東北も日本も必ず元気になると希望を持った
私は、身体が不自由ながら、写真が大好きで、妻と一緒に各地を撮影で飛び回っています。この本に出てくる詩と写真1枚1枚にとても元気づけられています。東北の皆さんの頑張っている姿が見てとれるし、東北も日本も必ず元気になると希望を持ちました。「頑張れ東北! 頑張れ日本!」と思いました。私も不自由な身体にムチ打って頑張ります。
(石川県・70代男性)
想像もできないような真の思想がうたわれていた
『彼の地へ』を一夜のうちに読ませていただきました。詩にも写真にも心打たれました。二人の兄妹が手を合わせている写真、三春の桜の写真……それらページには、私が想像もできないような思想、でも真の思想がうたわれており、涙が出ました。これからは、三宝出版、高橋佳子さんの本を気に留めて、本屋さんで購入するようにします。
(兵庫県・70代女性)
これまで「もう消えてしまいたい」と何度も思ったが、それはできない
私は、今年の7月11日に突然主人を亡くしました。69歳でした。今、思い起こせば、いろいろなことが重なり合った結果、そうなったと思っています。詩の中の言葉「亡き友よ」の「君」を「あなた」に換えて読んでみました。涙が止まりません。「あなた」と思う以上に、「あなた」が、私のことを思ってくれている。不思議です。そのような気持ちでいっぱいになりました。大きな大きな心で私を見守ってくれていると思いました。これまで、「もう消えてしまいたい」と何度も思いましたが、それはできません。しっかりと「あなた」と出会うまで生きてゆきます。
(富山県・60代女性)
一人で読んだ後、子どもたちに読み聞かせをした
詩をじっくりと読んだ後で、今度は写真を眺めました。心にジーンと沁み入ってきて、つらいような悲しいような、言葉で言い表せない想いになりましたが、その後、温かさと希望、これから生きてゆく決意がみなぎってきて、しばらくその感情を味わっていました。一人で読み終わった後、今度は、夜、子どもたちに読み聞かせをしてみました。子どもたちもじっくりと聞いていました。子どもたちも一緒に今を生きていると思い、今の気持ちをしっかりと心に刻んでゆこうと思います。
(三重県・40代女性)
頑張ってゆこうという生き方の本質が書かれていた
『果てなき荒野を越えて』に続き、まだまだ頑張らなければならない、頑張ってゆこうという生き方の本質が書かれた『彼の地へ』を読ませていただきました。再度、震災を思い出し、忘れてはならないことだと思いました。私は書を書いておりますので、ぜひ一部を書かせていただきたいと願っています。
(山形県・60代・書道家)
日本人として忘れることのできない3・11であったことを思い、涙が止まらない
『彼の地へ』を読ませていただいて、日本人として忘れることのできない3・11であったことを思い、涙が止まりません。遺された方、ご家族の一日も早い復興を心から祈っております。
(滋賀県・70代男性)
未来に向かう素敵な詩
未来に向かう素敵な詩をありがとうございます。私も、日々、前進し、頑張らなければと思いました。
(兵庫県・60代男性)
東北の皆さんが歩き出された姿に逆に勇気をもらった
『彼の地へ』を読み、力強く、希望に満ちた言葉の数々に勇気づけられました。震災で亡くなられ、家をなくされた方々、またその影響で後に命を落とされた方も何と多いことか。残された人々は、それでも生きてゆかなければならず、1年8カ月が過ぎ、それぞれが新しい生活に向かわれています。しかし、「忘れ去っていないか」と思われるような政治家や人々がいます。誰もが想い続けてゆかなければならないと思います。本書の中で、東北の皆さんが、一歩一歩、歩き出された姿に、逆に勇気をもらいました。自分も、謙虚に希望をもって生きてゆかなければと、自分を振り返ることができた本です。
(岐阜県・50代女性)
この本を読み、亡き主人を思い出し、本当に癒された
私の主人は7年前に亡くなりました。主人は、昭和20年3月の名古屋大空襲で両親と兄と3人の姉と妹を失い、幸い、女学生の姉と主人が生き残りました。また、伊勢湾台風でも、最も被害の多いところで、主人は屋根の上で数日過ごしたとのことです。そんな体験した主人は、常々「人生で引き受けなければならないことは引き受けなければならない。それをどう受けるのかが重要なことだ」と申しておりました。この本を読み、亡き主人を思い出し、本当に癒されたように感じています。ありがとうございます。
(愛知県・70代女性)
何度も読み、今まで感じたことのない感情が湧いてきた
『彼の地へ』は一気に読み、その後、何度も読んでいます。今まで感じたことのない感情が湧いてきています。何と表現したらよいのか……言葉で表現するのは難しいです。ただ、今からでも遅くない。明日に向かって、「彼の地」に向かって精いっぱい生きてゆこうという気持ちです。
(愛知県・70代女性)
被災地の人たちが頑張っているように、私も「彼の地」に向かってゆきたい
私は主人を失いました。でも、いつまでも悲しんでいるわけにはいきません。被災地の人たちが頑張っているように、私も「彼の地」に向かって歩んでゆきたいです。被災地で何が起きたのか、震災のことを決して忘れることなく、想い続けてゆきたいです。そして、みんなで新しい日本をつくってゆきたいと願っています。この著者の詩は、私にものすごいパワーを与えてくれました。これから私も頑張ってゆきます。
(愛知県・50代・介護職)
著者の言葉が今の自分の生き方を変えるきっかけになった
「目の前の一瞬を/人は生きる。でもそれは/永遠の一部である」という言葉が最も印象的でした。私はどうしても短いスパンの中で物事を考えてしまいがちで、目先の利益についとらわれてしまいがちです。しかし、永遠という時のほんの一部が、今というかけがえない時だとすれば、一部にとらわれている自分は何て愚かなのでしょうか。著者の言葉が、今の自分の生き方を変えるきっかけになりました。本当に感謝です。これから何回もこの本を読み返して、気づきと新たな発見をしてゆくだろうと信じています。
(島根県・20代女性)
日本を守りたいという想いが湧き上がってきた
写真と詩が素敵で、しかも、そのどちらにも魂が込められているようで、詩の言葉一つ一つが、心に重く響いてきました。よく見ると、表紙を広げると「日本」と書いてあるのですね。これもおしゃれです。この本を読んだ後に、これほどまでに、祖国日本を想っていたいとか、守りたいという気持ちが強くなるとは思ってもみませんでした。自分の中に、日本人の血が流れていて、その強い想いが湧き上がってくるとは……。写真の中に、今はすでに亡くなった多くの方々の魂を感じました。
(岐阜県・20代女性)
私個人の人生にも、未来にも、応えてゆけるように頑張りたい
あの震災から1年半ほどが過ぎ、この本を読んで、改めて東北のことを思いました。そして、「被災しなかった私たちが、被災地のことを想い続けなければならない。心の奥底で、一緒に背負ってゆかなければならない」というメッセージに心が震えています。本当に想い続けて、私個人の人生にも、未来にも、応えてゆけるように頑張りたいと思いました。
(岐阜県・50代女性)
この本が教えてくれたように、私も「彼の地」へたどり着きたい
平成14年、家の玄関で倒れ、右脳内出血で左半身マヒとなってから丸10年がたちました。この10年のことを思うと、「東北の被災地の皆様もどんなにつらかったことだろうか」と人ごとではありません。私も耐えましたが、家族も一緒に耐えてきました。これからまだ続く試練の日々ですが、この本が教えてくれたように、私も、「彼の地」へたどり着くことができるようにもっと頑張りたいと思います。この本は、私の生活の励みになりました。
(兵庫県・60代女性)
ハッと目が覚める想いで、読み進めてゆくうちに涙が止まらなくなった
『彼の地へ』を読ませていただき、ハッと目が覚める想いでした。読み進めてゆくうちに涙が止まらなくなり、「自分がこれまで生きてきた人生は何だったのだろうか」と悔やまれて仕方がありません。反省しきりです。結婚後はいろいろとあり、主人を早く亡くし、苦労もしてきました。でも、震災で、ある日突然、何もかもなくし、心にぽっかり穴が空いた方々のことを思えば、私の苦労は何てことありません。感謝をして生きてゆかなければと強く思いました。ありがとうございました。
(兵庫県・70代女性)
日本は、私たちは、東北を永遠にフォローしてゆく義務がある
震災からまだ1年半ほどしか経っていないのに、ともすれば、遠い昔の出来事のように忘れがちの自分でした。しかし、今でも多くの方々がご苦労されていると思えば、普通の生活ができるということがいかに幸せなことか、これ以上の幸せはないはずです。昨日、一緒にいた家族や友人たちが今日、突然いなくなる。これほどのつらい悲しみはありません。せめて命をもらった者が、亡くなった方の分まで幸せに生きてゆけるように、日本は、私たちは、東北を永遠にフォローしてゆく義務があると強く思いました。本書を読んで本当によかったです。
(静岡県・50代・教師)
詩と写真をじっと見つめているうちに、「私もやってみよう」と涙が出た
新聞広告で本書を知りました。私は老いて骨折し、要介護で一人暮らし。「今日一日だけ生きていよう」と、自分のことで精いっぱいでした。すべてを失った東北の方々はどうやって自分を立ち上げてゆくのだろうかと考えても、全く想像がつかず、何もできない自分でした。本書を開き、詩と写真をじっと見つめているうちに、「私もやってみよう」と涙が出ました。テーブルの上に本書を置き、「寂しい夜は東北の皆さんのために祈ります。今日一日誰かのことを想い、何か少しでも与えられる自分になります」と神様に言いました。まだわからないことばかりですが、この本から力を頂きました。東北の皆さんのこと想い続けます。
(埼玉県・70代男性)
自分のことだけを考えず、東北の方のことも「頑張れ!」と応援してゆきたい
私は生まれながらにして上あごが裂けた状態で、何度も手術したものの発音できない音があります。今も相手に自分の意志を伝えることは容易ではありません。また、顔にも手術の後遺症の大きな傷があり、好奇の目にさらされていじめにも遭い、差別と偏見の中で今日まで生きてきました。さらに今年は、網膜剥離で両目は失明の危機で、ほとんどものが見えなくなりました。3・11の震災で家族や友人を亡くし、建物も失い、土地も流され、放射能や風評被害……いくつもの試練の中で生きている方々の心中は察するに余りあるものがあります。現状は明るくはないのですが、この本を読んで、私は自分のことだけ考えていてはいけないと思いました。東北の方のことも「頑張れ!」と応援してゆきたいと思いました。
(石川県・50代男性)
この本のメッセージを有難く頂き、小学校の同窓会で紹介したい
80歳の私は戦争のことを子どもたちへ伝えてきましたが、今、予想外の東日本震災のことを想うと、絆という言葉が蘇ってまいります。明日はわが身かもしれず、この本のメッセージを有難く頂き、小学校の同窓会で紹介しようと思っています。私は津波や原発を経験したことがなく、被災者の方々を慰めるすべもありませんが、言い伝えてゆくことが大切、実行してゆこうと切実に感じています。兵庫にいる大学4年生の孫は、この本を読んでから陸前高田に向かいました。
(高知県・80代・元教員)
人生を変えるきっかけを頂いた
私は、今まで家族に苦労ばかりかけ、子どもたちにも何一つ親らしいことをしてあげることができませんでした。このままではいけない。悔いの残る人生は送りたくない。何としてでも、今の自分を変えたいと思っていたところ、この本に出会いました。読み進むにつれて、少しずつですが、気持ちに変化が訪れてきたように思います。こんなに頑張っている人たちがいる。人生を変えるきっかけを頂きました。本当にありがとうございます。
(大阪府・50代男性)
この本と出会い、私の真の願いと使命に気づくことができた
以前、小学校教諭をしていましたが、今は退職して主婦として日々を送っています。心のどこかでもう一度復帰し、子どもたちと関わりたいという想いがこみ上げていたものの、なかなか前進できませんでした。そんなとき、この本と出会い、私の真の願いと使命に気づくことができました。来年、もう一度、教壇に立つ決断ができました。真の願いに気づけた今、もう何があっても負けない強い信念を持つことができました。『彼の地へ』のおかげです。ありがとうございます。
(東京都・20代女性)
たくましく生きる力に感動する本
家族を奪われ、すべてをなくした人々が立ち上がるたくましい姿を、また、雄勝中学校の古タイヤの輪太鼓、学校の再生のため歩み出す姿に感動いたしました。詩だけではなく、写真も加えてくださったことにより、震災した背景、人々のことを一心に思い出すことができ、たくましく生きる力に感動する本でした。
(宮城県・70代女性)
失ったいとおしい人たちをずっと想い続けていたい
私は、大川小学校のOBです。津波で全部持ってゆかれ、今は仮設住宅住まいです。『彼の地へ』を読ませてもらい、涙しました。私も、縁者、友人、知人、同級生など、これでもかというほど多くのいとおしい人たちを失いました。その人たちのことを思い出し、ずっと想い続けていようと思いました。
(宮城県・60代・漁業)
焦らずに、近所の人たちとも力を合わせて精いっぱい生き抜いてゆきたい
震災のときの恐怖が時々顔を出し、恐ろしさに身が縮む想いでずっと生活していました。多くの方からの支援や温かい心遣いをたくさん頂きましたが、今度は「こんなに頂いて申し訳ない。どうやってお返ししたらいいのか」と悩んでいました。そんな中、『彼の地へ』を夢中で読みました。何度も読むうちに、毎日元気で楽しく過ごせることも、前を向いて「彼の地」をめざして生きていることなんだと思えるようになってきました。焦らずに、近所の人たちとも力を合わせて精いっぱい生き抜いてゆこうと思います。
(岩手県・60代女性)
自信をもち、希望をもって前に進むことができる
『彼の地へ』を読ませていただき、大変感激しました。また、この国難になってしまった今、この本のおかげで、未来に向かう子どもたちにも「希望をもって歩んでゆけばいいのよ」と言い聞かせることができます。お陰様で、私たちも、自信をもち、希望をもって前に進むことができます。本当にありがとうございました。
(福島県・50代・主婦)
行方不明の方を早く見つけてさしあげたい
素晴らしい写真と詩です。中をあけてみて、この本の素晴らしさに感動しました。一ページずつめくって、津波でまだ行方不明の方が、どこで何を見つめているのか、何を願っているのか、どこかで叫んでいるのではないかと思うと、ただ両手を合わせて祈るしかありません。早く見つけてさしあげたいと思うばかりです。
(福島県・70代女性)
「彼の地へ」に向かう一人ひとりの想いは同じ
『彼の地へ』を読みました。高橋さんは大船渡に来てくださったのですね。ありがとうございます。私も避難するのがあと1分遅かったなら、家族四人とも津波に呑まれていました。「彼の地へ」に向かう一人ひとりの想いは同じです。希望をもってあきらめずに歩いてゆきたいと思いました。本当に、被災地を忘れずにいてほしいと思います。
(岩手県・50代・主婦)
著者の強い気持ちが伝わってくる
あの3・11の日、私は自宅にいました。結婚が決まった娘の彼の両親が初めて挨拶に見える日で、料理の準備をしていたところ、突然の大地震に慌てて外に出ました。揺れはとても強く、長く感じられました。その後の原発事故には、地震にもまして心を痛めています。『彼の地へ』を読んで、「それでも生きている限りは、強く生きてゆかなければならない。前に進まなければいけない」と感じ、強い後押しを頂いた想いです。著者の強い気持ちが伝わってきます。
(福島県・60代女性)
作者の人間愛に心打たれた
この本は、被災地に住む私たちに大きな勇気を与えてくれます。作者の人間愛には心打たれます。特に、「人間の力」の章の「続けることが力なのだ。あきらめないことが智慧なのだ。…… 私もそうやって人生を生き抜いてゆこう。つまずいても砕かれても、すべてを受けとめてゆこう」という詩には感動しました。余生幾ばくもない私ですが、この言葉を心の奥に留めて、精いっぱい生きてゆきたいと思います。
(岩手県・80代男性)
私たちが求めるものはすべて「彼の地」だったのだとわかり、感動した
普通の生活をしていた人たちが、突然、命を奪われてしまった。その気持ちは、涙なしでは語れません。涙のみです。でもこの本を読み、私たちが求めるものは、すべて「彼の地」だったのだとわかり、感動しました。
(岩手県・80代男性)
胸に沁みる言葉がたくさん詰まっていた
あの震災から1年以上が過ぎ、時々、被災地のことが忘れられていると感じていました。そんな中で読んだ『彼の地へ』には、私の胸に沁みる言葉がたくさん詰まっていました。振り返ってみると、3・11より一週間、携帯も通じず、家族全員と連絡がとれず、一人で心身ともに落ち込んでいた私を救ってくれたのは「言葉」でした。人見知りの私が、名前も知らない方々と助け合ったり、励まし合ったり、自分でもビックリなのですが。一人ではないんだということを、こんなにも心強く感じたことはありませんでした。『彼の地へ』に綴られている言葉は、素晴らしいです。本当に勇気づけられます。前向きになれない日もありますが、周りを見れば、自分だけではないんですよね。だから、私も少しずつ、ここに綴られている言葉を読んで、これから自分が行く道を探してみようと思いました。
(宮城県・30代女性)
あまりにも素晴らしく、このまま感動した気持ちを持ち続けたい
あの3・11の日、偶然、私は町工場にいたため、津波にはあわず、家もほとんど問題なく、食器や本がガタガタに落ちた程度でした。震災という出来事から、自然からの警鐘を感じないわけにはいきませんが、それ以上に私も何かできるかもしれない。させてほしい。『彼の地へ』の詩と写真は、あまりにも素晴らしく、しばらくこのまま感動した気持ちを持ち続けたいという想いです。著者のご活躍を心から祈らずにはいられない気持ちになりました。
(宮城県・50代女性)
『彼の地へ』の中の桜の写真を何度も見ている
震災により、家をなくし、仕事をなくして苦しんでいる人がたくさんいます。私の住む近くにも、避難された方々が仮設住宅や近所のアパートに住んでいます。生きるためには、前を向いて頑張るしかありませんね。高橋佳子さんのプロフィールを見て、高橋信次氏がお父様であることを知りました。家には、なぜか『心の発見』という本があるんです。まだ読んでいませんでしたが、これを機会に読んでみようと思っています。『彼の地へ』の中の桜の写真を何度も見ています。
(福島県・60代女性)
声をかけてみよう、挨拶してみようと、いろいろ思えるようになった
あの震災の日、我が家は高台にあったので津波の被害から免れましたが、多くの親戚、友人知人が津波に呑まれてゆきました。生き残った方々も、その後、とても苦しんでいます。その姿を見て、私は心が荒み、何もする気になれず毎日を過ごしていました。でも、この本の、一人ひとりの「彼の地」が新しい日本をつくるというところを読んで、農家の主婦の勇気ある行動に、筆者がとても感動されているのを感じ、私も、「新しい日本をつくる」とは言わずとも、何かできることがあるのでは、と考えてみました。「考えたってできるわけがない。私には……」とも思いました。でも、被災した方々が、今日もうつむき加減に、下を向いて家の前の道路を歩いて通られます。私にできること。声をかけてみよう。会釈してみよう。挨拶してみよう。自分の畑で採れた野菜を受け取ってもらおう……といろいろ思えるようになりました。本当にありがとうございます。
(岩手県・60代・主婦)
血の通った人間同士が手を取り合い、助け合ってゆきたい
あの日から1年半が経ちましたが、被災地は何も変わっていません。ただ瓦礫が片付けられ、広々としたぐらいです。私たちは県内でもダメージは少なかったのですが、それだけ、被災した人たちに「後ろめたい気持ち」を抱いて暮らしてきました。震災直後は、どんな状況かと心配で何度か出かけましたが、あの恐ろしい光景がまた戻ってくるようで怖くて立てなくなりました。ずいぶん泣きました。『彼の地へ』を読んで、「人の力では防ぐことができない災害がまた起こるならば、血の通った人間同士が手を取り合い、助け合ってゆきたい。そうあってほしい」と強く感じた次第です。
(宮城県・70代女性)
一節一節、すべてにとても感動を覚えた
宿泊のお客様より『彼の地へ』をプレゼントしていただきました。さっそく目を通すと、一節一節、一言一言、すべてにとても感動を覚えました。被災地でもすでに過去を忘れたかのように日常生活を送っていますが、今も生きる現場では、震災当時にも増して、苦悩が存在していることを忘れないでほしいと思いました。また、そのような気持ちを思い出させてくれる本でした。
(宮城県・30代・ホテルマン)
明日を生き抜くためのメッセージとしてぜひ読んでもらいたい
3・11以降、被災地各地で、今も家族を探し続けている方々の姿を見て、有効な施策が講じられなければ、多くの人々の悲しみはなくならないと感じています。『彼の地へ』は、その方々にも、明日を生き抜くためのメッセージとしてぜひ読んでもらいたいと思いました。
(福島県・70代男性)
落ち込んだとき、むなしくなったとき、何度も読み返す
「彼の地ってどんな意味なんだろう」と思って読みました。読み進めてゆくうちに、うまく表現できないのですが、心が優しくなり、そして強くなり、本当に勇気づけられました。後ろを振り返らず、まず前へと進んでみようと思いました。私の住んでいる雄勝は全滅です。この本には、雄勝の学校のことが書いてありました。とても嬉しく、涙が出ました。本当にありがとうございます。これからも、落ち込んだとき、むなしくなったとき、『彼の地へ』を何度も読みます。読んで力をもらいます。ありがとうございます。
(宮城県・50代・自営)
原発問題の中、この本の言葉に勇気づけられ、前向きに進んでゆきたい
私どもは放射線を被曝してしまい、毎日放射線量を測定し、地元での作物は検査をして毎日ビクビクしながらの生活を強いられています。少しも除染は進まず、線量は低くならず、原発問題は収束しない。つらい日々です。声をあげても、前の生活には戻れない。沈んでしまいそうな気持ちのとき、『彼の地へ』を読みました。「人間の力」の章にある「続けることが力なのだ。あきらめないことが智慧なのだ。…… 私もそうやって生きてゆこう」という詩に勇気づけられました。私も、本当にそう生きてゆきたいと思いました。前向きに進むことに切り替えてゆきたいです。ありがとうございます。
(福島県・50代女性)
「ぜひ何かさせていただけたら」と思った
『彼の地へ』の詩は、どれも心に深く浸透するものばかりです。3・11以来、福島県民の暮らしは大きく変わり、児童数も過去最低となり、将来の不安大です。でも、県民は、辛抱強く、何の文句も言わず、世の秩序を乱すことなく生きています。『彼の地へ』の写真の中で、桜の写真がありました。あの少し離れたところにも仮設住宅が並んでいます。私にも何かできることがあるのでしょうか。この本を読んで「ぜひ何かさせていただけたら」と思いました。
(福島県・40代女性)
素晴らしい一冊の本に巡り会い、心の財産になった
『彼の地へ』を読んで、傷ついていた心が癒されました。ありがとうございます。本当に素晴らしい一冊の本に巡り会えたこと、この出会いに感謝の想いでいっぱいです。心の財産になりました。この本の輪がもっと広がればいいと思います。
(宮城県・60代・パート)
厳しい現実の中、この本は希望を感じさせてくれた
私は、石巻の海岸近くに住んでいます。桜やつつじが咲き、魚もおいしい住みやすい町でした。ところが、東日本大震災の後は、すっかり様変わりして、瓦礫ばかりになってしまいました。店も会社もなくなり、友人知人も死にました。現状は厳しくなるばかりです。復興は進まず、希望の見えない現実。何を求めて生きてゆけばいいのかわからなくなりました。でも、この本は希望を感じさせてくれました。
(宮城県・60代・自営)
非常に感激し、「真実の祈りとはこれだ」と思った
『彼の地へ』を拝読し、非常に感激しました。「真実の祈りとはこれだ」と思いました。私は98歳になりましたが、「良い本があるよ」と伝えてゆきたいと思います。
(宮城県・90代男性)
この本を傍らに置いて、強く明るく生きてゆきたい
『彼の地へ』を読ませていただき、感動し、涙しました。写真を見てときどき苦しくなったり、亡くなった人々のことを想ったりしながら、これからを強く生きるということが今の私には必要だという答えに至りました。私には手も足もあるし、何を甘えているんだろう。目が見え、耳が聞こえ、言葉が話せるのに、何てわがままなんだろう。『彼の地へ』を読んで、写真を見て、いろいろなことを思い知らされました。今、66歳になりますが、この本をいつも傍に置いて、強く、明るく生きてゆきたい、「そうします」と心に決めました。何回もこの手紙を書き直したのですが、自分の感動をうまく言葉にできません。ごめんなさい。
(福島県・60代女性)
避難生活の中で一すじの希望を感じた
原発事故によってわが家を追われ、避難生活を続けています。しかし、この本と出会い、一すじの希望を感じ、前進する一歩が見えそうです。心から感謝します。私は、県内外の各地で避難生活をしている人々にミニコミ紙を送っていますが、その中でこの『彼の地へ』のことを紹介させていただきたいです。きっと皆さんの力添えになると思います。
(福島県・70代男性)
残された者の使命のことを思った
一気に読みました。どのページも胸にこみ上げるものがありました。読み終えた今、「生き残った者の心は強い。前へ前へと進んでゆける。それは残された者の使命だから」と思いました。そして、著者が、このように事実を表現してくださり、「決して忘れることがないように」という。その心が伝わってきました。ありがとうございました。
(福島県・50代・会社員)
一文一文が心の琴線に触れ、胸にこみ上げるものがある
ページを開き、プロローグを読み始めると、一文一文が心の琴線に触れ、胸にこみ上げるものがありました。しかし、今の自分は、めざすべき「彼の地」へ向かっているだろうか。また、被災をまぬがれた人々は、被災された人々のことを忘れ、元の価値観に戻ってしまうのではないか。そのような危惧の念でいっぱいになりました。まずは私自身が「彼の地」をめざして歩みたいと思います。
(宮城県・60代・元小学校教諭)
「自分一人ではなかったんだ」ということが少しずつ身にしみてきた
あの日以来、あまりにもいろいろなことがあった私にとって、この本の一つ一つの言葉が心にしみわたりました。とても共感し、「自分一人ではなかったんだ」ということが、少しずつ身にしみています。何もなくなったけれど、故郷の空には青空があることに気づきました。ありがとうございました。
(岩手県・40代女性)
どのようにしたら、こんな言葉が生まれてくるのだろうか
強力な磁石に吸い寄せられるように、グイグイと詩の世界に引き込まれ、一気に読みました。どのようにしたら、こんな言葉が生まれてくるのだろうかと感動しました。沿岸部に住んでいた人たちは、ある日突然、生命を奪われたり、家や車を根こそぎ波に持ってゆかれたり、一年半が過ぎた今も、本当に大変な日々だろうと心が痛みます。友人たちは、被災地にボランティアに行ったり、仮設住宅に住んでいる人たちに生活用品を提供したり、できることをやっています。その友人たちにもこの本を勧めたいと思いました。
(岩手県・60代女性)
『彼の地へ』を実母と一緒に繰り返し読んでいる
あの3・11の津波で、実家もなくなってしまいました。帰るところはなくなりましたが、釜石市の仮設住宅で、実母は元気でいます。でも、実父は去年の十一月、仮設住宅で病で亡くなりました。何もしてやれなかったのが悔やまれます。『彼の地へ』を実母と一緒に繰り返し読んでいます。
(岩手県・60代・主婦)
深い思いやりに満ちたこの本をいつまでも大切にしたい
素敵な本です。胸を打つ写真と心に染みこむ言葉。ここまで他人の心を思いやる心の深さと洞察力があるとは……。心打たれました。言葉の力、美しい表現、日本語の力が最大限に生かされている。深い思いやりに満ちたこの本をいつまでも大切にします。被災された皆様の日々の平安を祈ります。
(福島県・70代・自営)
この先、私はこの本を何度も読み返してゆく
一行一行かみしめるように読みました。あり得ない景色が、今も傷だらけでそこにあります。私のように、実際に被災していない者は、生きていてうしろめたいような想いでその場を通り過ぎるしかなく、直視することもできませんでした。でも、このように写真を撮ってくださり、被災された方々の想いを詩にしてくださり、ありがとうございます。この先、私はこの本を何度も読み返してゆくと思います。
(宮城県・40代女性)
この本の真実の言葉が、現実の捉え方を少しずつ変えてくれた
一つ一つの詩が一枚一枚の写真とともに心に響いてきました。今まで、この現実を受け入れることは難しく、「こんな悲惨なことは信じたくない」と思っていました。でも、この本の真実の言葉が、現実の捉え方を少しずつ変えてくれ、しっかりと現実を見て生きてゆくことを教えてくれました。「大丈夫だよ」と癒していただいた想いです。静かな、しかし力強いメッセージは、これからの新しい一歩の力となりました。
(岩手県・30代・パート)
つらくても「彼の地へ、彼の地へ」と唱えながら前を向いて生きてゆこうと思えた
プロローグを読んだだけで涙が止まりません。心の中に閉じ込めていた悲しみ、つらさ、苦しさ……。著者が全部、代弁してくれていました。震災直後は、呆然として何も考えられず、涙さえも出てきませんでしたが、今は、何かにつけて泣けてきます。沿岸部にあった住居も流され、知人や親戚も亡くなりました。妹一家は全員亡くなりました。漁港で市場が再開されたというニュースを聞くと、水産加工業だった妹一家が働いていた漁港の様子が浮かんで泣けてきます。あまりにつらかったです。それでも、この本を読んで、「彼の地へ、彼の地へ」と、心の中で唱えながら前を向いて生きてゆこう、と思うことができました。
(宮城県・60代女性)
だからこそ、ずっと想い続けていたい
想い続けてゆくことが大切だと思いました。回りの人たちは口をそろえて「もう過去を考えるな。前を見よ」と言います。でも、亡くなった方々、家族、あの懐かしい家を想い、ときに涙を流すことがなぜいけないのでしょうか。忘れたくても忘れることはできません。あのときにすべて失った者として、その喪失感は、今もなお私に襲いかかってきます。だからこそ、ずっと想い続けていたい。著者は、私の気持ちをわかってくれたと思いました。心から感謝の想いでいっぱいです。
(宮城県・50代女性)
被災地に何度も足を運んだ著者の想いが伝わってくる
岩手日報に出ていた『彼の地へ』の広告が目に飛び込み、気になってすぐに読みました。なぜか涙が出て止まりませんでした。詩と写真が本当によくマッチしていて、被災地に何度も足を運ばれた著者の想いがひしひしと伝わってきます。本当に素敵な本です。
(岩手県・50代・会社員)
亡くなった人たちの分も生きてゆこうと思った
「東日本沿岸にいた 君たちだけがこの試練と出会ったのか。」……この詩が心に残りました。私の住む多賀城市も、港周辺は工業地帯のため漂流物ですごい状態でした。その中で亡くなった人、流されながらも助かった人、たまたま外出していて難を逃れた人たちがいます。それも運命なのでしょうか。私の近くには仮設住宅があり、多くの方が集団生活をしています。『彼の地へ』を読んで、忘れ去られている現実を改めて見つめ直し、私なりにできることを考え、皆と協力して人生を前向きに歩いてゆこう、亡くなった人たちの分も生きてゆこうと思いました。
(宮城県・50代・主婦)
家族や友人も『彼の地へ』を読んで、勇気、元気を得てほしい
『彼の地へ』を何度も読んでいるうちに涙があふれ、やがてすっきりとした気持ちになりました。自分が何をすべきなのか。「日々悲しみと向き合いながらも、自分の『彼の地』に向かわなければ何も始まらない!」と思いました。そして、生き残った者として、後世のためにも、力強く生きてゆかなければと思いました。家族や友人も『彼の地へ』を読んで、勇気、元気を得てほしいと思っています。
(宮城県・30代・主婦)
60歳を過ぎてこんなに素晴らしい体験ができて本当に有難い
原発事故で目先のことしか考えられなくなっていたとき、この本を読みました。最初のページを開いた途端、希望の湧く言葉に出会い、自分の考え方の小ささ、ほんの目先しか見ていない自分にハッと気づきました。今がとても大事で、「彼の地」への夢に向かって、被災地の人々がそれぞれに頑張っている姿と言葉に、勇気、感動をもらいました。60歳を過ぎてこんなに素晴らしい体験ができて、本当に有難いと思っています。微力ではありますが、仕事を通して、周りの方々と「彼の地」へ向かえるように、今度は私の方から勇気づけられるように努力してゆきます。
(福島県・60代男性)
僕も希望をもって生きてゆこうと思った
『彼の地へ』を読んで、どんなに苦しくても一人ひとりに光がさしていることがわかりました。だから、ぼくも希望をもって生きてゆこうと思いました。講演会にもぜひ行ってみたいと思います。
(宮城県・10代・小学生)
著者の言葉の温かさ、優しさ、柔らかさに包まれて涙が流れた
昨年の被災地の光景は、言葉もなく、涙がとめどなくあふれるばかりでした。私たち家族は、本当に多くの人たちに助けていただき、また助け合い、励まし合って生きてきました。そういったことがあったから、なおのこと著者の言葉の温かさ、優しさ、柔らかさに包まれて、涙が流れました。本当にありがとうございました。
(宮城県・60代・主婦)
この本に出会えて本当によかった
私は、この本にも写真が出ている南相馬市からの避難者です。地震、津波、そして放射能の問題。あの日から何も変わらず、進展もありません。4月に警戒区域が解除になり、やっと自宅に行き、お墓参りにも行けるようになったのみです。不安で押しつぶされそうですが、この本に出会えて本当によかった。もう一度頑張ってみます。
(宮城県・50代・主婦)
私にもできることがあるかもしれない
あの震災から1年半になります。あまりにも悲しく、つらい想いをしました。復興は一体いつになるのか。思い出の写真を見ては考え込んでしまっていました。アルバムをなくした友人もたくさんいます。本書を読んだ後、その友人のアルバム写真を一緒に探したいと思いました。私にもできることがあるかもしれないと思いました。
(岩手県・60代女性)
一ページ一ページの言葉から、著者の想いが伝わってくる
震災で、未だ私の母は行方不明です。「どうしているだろう。どんなにつらいだろう」と思い始めると苦しくなります。でも、この本の「時が流れ 季節が変わっても想い続けていよう」という言葉に励まされ、一歩一歩頑張ってゆこうと思いました。一ページ一ページの言葉から、著者の想いが伝わってきて、感謝の気持ちでいっぱいです。人々とのつながり、絆――。たくさんの方々に「ありがとう」と言いたい気持ちになりました。
(宮城県・50代女性)
津波で亡くなった父、母、祖父母のことが迫ってきて心に響く
「亡き友よ……」という詩が一番気に入りました。「友よ」の部分を、津波で亡くなった父、母、祖父母の名前に置き換えて読むと、一人ひとりのことが迫ってきて、心に響きます。ありがとうございます。
(岩手県・50代・会社員)
素晴らしい詩と写真が心に沁みてくる
月日の経つのは早いもので、私もあと何年生きられるのか不安です。被災した二人の娘たち、その家族や孫たちに力になれることはあるのだろうか。明るく前向きに頑張っていますが、迷惑はかけられないなどと悩んでいました。でも、この本を読んで、素晴らしい詩と写真が心に沁みてきます。特に「奪われた未来の 本当の呼びかけは何か──。それを探すことが 私たちの約束である。それに応えることが 私たちの闘いである」という文章が、私の胸にしっかり入ってきました。
(宮城県・60代女性)
美しい黄色い菜の花の写真が私に元気をくれた
あの日から1年半が過ぎ、震災のことも忘れかけられています。時々感じる地震でハッとさせられ、改めてあの日を思い返すぐらいになっています。私の故郷は石巻です。実家と祖母の家は流され、祖母は亡くなり、叔父と叔母は仮設住宅での生活を虚しく送っています。日常は取り戻したものの、現実は厳しく、堪えなければならないことが多々あります。この本の中に、「今」「ここ」から、彼の地へと向かって始めなければならない、という言葉がありました。本当にそう思いました。美しい黄色い菜の花の写真が私に元気をくれました。子どもたちにもぜひ読ませたい本です。
(宮城県・50代・音楽教室講師)
避難生活を続けている人たちにどれほど励ましを与えることか
最近は、震災の情報も少なくなり、東北から離れている人ほど、3・11のことは話題に上がらないと聞きました。そんな中で発刊された『彼の地へ』が、不自由な避難生活を続けている人たちにどれほど励ましを与えることかと思いました。写真とともに、心に響く言葉があふれていました。本当にありがとうございました。
(福島県・60代女性)
この本はものすごいパワーを与えてくれる
とめどなく流れ出る涙をおさえながら、『彼の地へ』を読ませていただきました。私の母も、あの震災で津波に呑まれて亡くなりました。目を閉じれば、震災前の自分が育った町の姿が映ります。でも、現実は、本当に何もかもなくなってしまいました。それを未だに受け入れられず、その場に行って立つことができません、怖くて! 普通に生きられるということがどんなに幸せなことでしょうか。被災地の皆様が一日も早く普通に生きることができますように。そして、それぞれの「彼の地」へ行けるように、私も何かさせていただきたい。そのような想いになりました。この本はものすごいパワーを与えてくれます。
(宮城県・50代・会社員)
もう一度生きてゆこうと思った
私が住んでいる場所は、原子力発電所の近接地ですので、1年5カ月が過ぎた今でも、まだまだ「3・11」と向かい合っている日々です。この詩集には本当に励まされました。もう一度生きてゆこうと思いました。
(福島県・60代男性)
涙なしでは読めず、友人にも勧めた
私は、3・11の震災後、着の身着のままで小学校に一泊しました。翌朝、すべてが流失した家の片隅で、死んだ息子を抱く若き母親を見て、思わず抱き合いました。片隅では、この方のお母様が冷たくなったまま毛布に包まれ、横たわっていました。このたび素晴らしい詩集『彼の地へ』は涙なしでは読めませんでした。私は、この詩集の中にもある、いわき市の灯台のふもとで暮らしていました。息子たちからは「生きていてくれてありがとう」と言われましたが、読み終えて、その言葉を生き残った方々に伝えてゆきたいと思います。この本を友人にも勧めました。
(福島県・70代・元公務員)
「すべてを抱いてゆけ 失敗も成功も 理不尽な試練も不運も」に感動!
『彼の地へ』を読み終えたちょうどそのとき、テレビの「突撃! ナマイキTV」(東日本放送)の中で、この『彼の地へ』が紹介されていました。偶然とはいえ、びっくりしました。貴社が被災地に心を寄せてくださっているそのお心が嬉しかったです。「すべてを抱いてゆけ 失敗も成功も 理不尽な試練も不運も」の部分には感動です! あらゆることに通じる言葉で、いつも心に置いて生きてゆきたいと思いました。
(宮城県・40代・主婦)
日本国民が、もっと驚き、もっと怒り、もっと祈らなくてはいけない
「どうして驚かないのか。どうして怒らないのか。どうして祈らないのか。」……この一節が忘れられません。私が動かなくても誰かがやってくれる。国がやってくれる。政治がやってくれる。法があるから大丈夫。震災が起こる以前は、そんな想いがあって消極的でした。今はもう、日本国民が、もっと驚き、もっと怒り、もっと祈らなくてはいけないのです。この本は本当に素晴らしい本でした。心から感謝しています。
(福島県・70代男性・農業)
自分自身がもっと強く生きるべきなのだと心に誓った
私は、史上稀な東日本大震災の津波の被害を受けました。ともすれば、苦悩ばかりの毎日。完全復旧の日はいつのことか……。そんな中で、この本は本当に心の糧となる本です。内外からの支援に感謝しながら、自分自身がもっと強く生きるべきなのだと改めて思い、心に誓いました。
(宮城県・60代男性)
私も何かさせてほしいと心から思った
あの日、津波に呑み込まれた方々は、どれほど家族のもとに戻りたいだろうか。戻りたくても戻れない大勢の人たちがいることを、私は忘れていました。この本を読んで、自分の未熟さ、力不足に涙せずにはいられませんでした。今、海は静かになりましたが、震災で亡くなった人たち、ご家族のために、そして未だ苦しんでいる方々のために、私も何かさせてほしいと心から思いました。
(宮城県・60代男性)
二人の孫の分も元気に生きてゆきたい
私の孫二人は、スマトラ島沖地震のタイのプーケットで津波にさらわれて亡くなりました。『果てなき荒野を越えて』に続き、『彼の地へ』を友人から頂きました。この2冊は私の心に沁みこみ、感動という言葉ではとても言い表せない想いでいっぱいになり、本当に癒されました。私も、これからは「彼の地」へ向かって明るく歩んでゆきたい。「彼の地」を目ざして、二人の孫の分も元気に生きてゆきたいと思いました。本当にありがとうございました。
(東京都・70代男性)
私の中に、この福島で「彼の地」へ向かいたいという強い想いがあった
私は、原発20キロ圏内に住んでいましたので、現在、避難中です。得体の知れない放射能が怖くて、何度も遠くへ逃げようと考えたけれど、福島から逃げることはできませんでした。本当は、こんなに怖いところから逃げ出したいはずなのに、なぜ? 心の奥に何か大きなものが引っかかっているような気がしていました。でも、『彼の地へ』を読んで、その正体が少しわかりました。私の中に、この福島で「彼の地」へ向かいたいという強い想いがあることに気づいたのです。
(福島県・30代・小学校教諭)
まず私から一日も早い復興に努めてゆきたい
あの3月11日午後2時46分に地震が発生し、第一波、第二波と押し寄せる津波とともに、多くの家や車が津波で押し流される現実を、84歳の私は目の当たりにしました。私は、これまで地獄を見たことがありませんでしたが、その状況は地獄でした。たくさんの人が叫び声を上げて流されてゆきました。また、福島の原発は天災ではなく人災です。放射能は風で他の県まで流され、食べ物も汚染され、今後、病気になる人も増えてくるかもしれません。しかし、この本を読んで、年はとってもあきらめてはいけない。まず私から一日でも早く復興するように努めてゆくことだと思いました。頑張ってまいります。
(宮城県・80代男性)
魂は目には見えないけれど、大切な心の声のような気がした
「すべてを呑みつくせ よいことも悪いことも つらいことも悲しいことも……」という詩が、小学校3年生の息子の親として、心に響きました。魂は目には見えないけれど、大切な心の声のような気がしました。光と影の心の内をもっと見てみたいと思います。
(和歌山県・40代・主婦)
生きることの勇気と生かされていることの感謝があふれた
本を開くなり、思わず見入ってしまいました。本文と写真に、涙なくしては頁をめくることができませんでした。頭を垂れるのみとなりました。八十路の坂を登りつつある私の中に、生きることの勇気と生かされていることの感謝があふれ、このような素晴らしい本に恵まれた感激でいっぱいです。この本を明日からの生きる指針とし、頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。
(福島県・80代女性)
この本の著者のように前向きな言葉を語りかけられる自分になりたい
福島は、美しい自然も人々の暮らしも放射能によって破壊されてしまいました。その後も、強い余震が続き、気の弱い私は、地震ストレス障害と診断されました。厳しい状況の中で、当時は何もできない自分を責め立て、前向きに考えることはできませんでした。でも『彼の地へ』を読み、心が動かされ、感銘を受けました。私も、出遅れることなく歩き続けたい。一歩一歩、光に向かって歩いてゆきたい。そして、苦しい試練の中で希望を失っている人たちにも、ぜひこの本を読んでいただきたいと思いました。「必ずよいヒントが得られるはずです。人の命には限りがあります。決して負けないで生きてね」と言って渡したいです。この本の著者の言葉のように、素晴らしい前向きな言葉を語りかけられる自分になりたいと思いました。
(福島県・40代・主婦)
日本だけでなく世界中の人たちにもっと知ってほしい
東日本大震災で大切な日常を奪われ、原発事故によって故郷を奪われた方々が、それでも懸命に前を向いて立ち上がろうとする姿が本書に書かれていました。魂が揺さぶられました。このような方々の姿を日本だけでなく、世界中の人たちにもっと知ってほしいと思いました。
(福島県・60代男性・会社員)
家族を亡くし、家も流された友人たちにもこの本を送ってあげたい
感動の一冊に出会えました! 私は、気仙沼に住んでいて、震災のとき、津波の被害に遭いました。家が復旧するまでは大変でしたが、頑張って住めるようになりました。この本は素敵です。遠くに行った友人や知人(家族を亡くし、家も流された人たち)に送ってあげたいと思います。本当に感謝しています。
(宮城県・50代・パート)
津波で流されて一からの出発、この本を支えに――
夫を津波で亡くして、頭の中まで、すっかり流されながらも、2歳の孫と毎日を過ごしています。孫の日々の成長を見ていると、自分も一からの出発点なのだと感じるようになりました。私が目ざす場所はどこだろう。私の目ざす場所は、一日一日を大切に過ごすこと。この本は私の支えになると思いました。
(宮城県・70代女性)
3・11の意味を改めて深く考えさせられた本
人は、死ぬときには何もかも失うけれど、でも、生きているとき、家族や地位や名誉、お金を失うことはとてもつらいこと。3・11の大震災を通して、たくさんのことが呼びかけられているということ。改めて、どういうことだったのだろうか。何の意味があったのだろうかと、とても深く考えさせられた本でした。
(静岡県・40代・会社員)
あの世とこの世のつながりを感じて心の中から温かさが蘇ってきた
先日、新聞広告を見て、気仙沼市内の本屋で買いました。胸の中に、つらさや痛みはあっても、あの世とこの世がいつもつながっていることを感じて、心の中から温かさが蘇ってきました。ぜひ、この本を多くの方々に読んでいただきたい。私の友人もたくさん、津波に呑まれて亡くなりました。その方々のご家族にも読んでいただきたいです。
(宮城県・90代女性)
力強い詩を読んで心が揺さぶられる
震災後、ずっと妹の家に居候中です。ようやく家を建てることになりましたが、女手一つで家を建てることは本当に大変なことです。頑張ってゆけるかどうか不安ですが、著者の力強い詩を読んで心が揺さぶられ、読むたびに、毎日を生きてゆく力を頂いています。
(宮城県・40代・主婦)
高橋佳子さんの本と出会ったことの幸せをしみじみと感じる
今日も、道ばたの石の上に腰をおろし、長い人生を振り返り、様々な人生模様を描いてきたことに気づきました。今まで数々の本を手にしてきましたが、高橋佳子さんの本と出会ったことの幸せをしみじみと感じています。特に、今回のご本は、心にジーンと来ています。「大切な人を偲ぶときは 夜空の月星と 静かに語り合ってみよう」の一節を読むと、私の老いの心に脈々と生気が蘇ってきます。亡くなった主人、亡くなった友人のことを想い、長く頂いた人生の残された日々を有意義に過ごしたいと思います。
(京都府・80代女性)
全く魚が捕れない日もありますがこの本を読んで頑張ります
私のところでも、船が陸に上がってしまい、幸い、船底に空いた穴を修理して、去年の夏から海に戻り、漁ができるようになりました。放射能を調べてドキドキしながら毎日頑張っています。震災前はあんなに大漁だったのに、今年は少しです。全く魚がとれない日もあります。でも、この本を読んで頑張ります。
(宮城県・70代女性)
被災された方々の努力と堪え忍ぶ心が報われることを信じて祈りたい
自分の悩みや苦労と感じていたことが、いかにちっぽけなもので、くだらないことであることに気づかされました。仕事をやめようかと思い悩んでいたときに、この本を頂いて、何度も何度も読み返し、迷いが吹っ切れました。時が経つと、心が離れ、忘れていくことが多いですが、私が今できることを努力し続け、被災された方々の努力と堪え忍ぶ心がいつの日か、必ず、報われることを信じて祈りたいと思いました。
(滋賀県・50代・看護師)
三人の娘に『彼の地へ』を見せてあげたい
東日本大震災で、気仙沼は涙の町になりました。中学校と小学校に通う娘三人は、涙を我慢して、私の迎えを待っていました。ぜひ、三人の娘に高橋佳子様の『彼の地へ』を見せてあげたいと思いました。
(宮城県・30代女性)
希望の道ひとすじに向かって歩んでゆきたい
昨年3月11日、姉や親族を亡くしました。あの日を忘れません。この本を読んで、希望の道ひとすじに向かって歩んでゆきたいと思います。
(宮城県・50代男性)
この本を読んで生きる糧にしたい
私は、南相馬市から避難所あちこちをまわって、やっと自宅から7キロのところに移り住みました。震災で実家は流され、父も妹も流されました。今は仮設住宅に住んでいますが、この本を読んで生きる糧にしたいと思います。
(福島県・70代女性)
被災した近所のお年寄りにこの本を読んであげたい
長い人生。戦争、離婚、そして東日本大震災。でも、私は助かりました。今も、近所の皆さんは苦しんでいます。近所のお年寄りの皆さんに、この本を読んであげたいです。
(福島県・70代女性)
言葉に向こうにある世界を感じながら読んだ
私たち日本人が、どのような未来を描き、そこに向けて歩み続けてゆかなければならないのか。その言葉に向こうにある世界を感じながら、読みました。プロローグで、自分を超えて行動した福島の農家の方の話に感動しました。私も自分をはみ出して、足ることを知って、自分の心を磨いて歩んでゆきたいと思いました。
(三重県・50代・自営)
胸が詰まり、涙があふれてくる詩ばかりだった
『果てなき荒野を越えて』の次の書ということで、とても楽しみにしていました。思っていた通り、いや、それ以上の感動で、胸が詰まり、涙があふれてくる詩ばかりでした。1年4カ月も過ぎてしまうと、東北の方の苦労や悲しみも、徐々に忘れてゆくようで申し訳ない。自分たちの生き方を変えて、東北の被災した方々のことをいつも思い出して、何かをやってゆける自分になりたいと思いました。
(埼玉県・40代・会社員)
私のめざす場所を見つけたい
何もなくなってしまった町を見ることは本当に心が痛みます。日が経つにつれて、寂しさと悲しみが強くなります。「私たちが目ざす場所がある」。心強い言葉です。私も本当にそのような場所を早く見つけたいと思います。
(宮城県・50代女性)
この本が代々大切に受け継がれてゆくことを望む
新聞に詩の一部が書かれていたのを読んで、ずっと気になっていました。同じ被災地の人間として、忘れてはならない出来事だと思っています。津波で多くの命と多くの故郷が奪われました。このような書は、代々、大切に受け継がれてゆくことを望んでいます。
(福島県・10代・高校生)
東北といつまでもつながっていたい
いつの間にか、東北のことは、遠くになってしまっています。でもこの本を開き、東北はまだ時間が止まったままなのではないかと思いました。いつ私たちも避難生活を強いられるかわかりません。本書の東北の子どもたちの姿を見て、「忘れてはいけない」と何度も心に刻印しました。そして、この本を手にとり、東北といつまでもつながっていたいと思いました。
(静岡県・40代・会社員)
人間の絆をこれほど感じたことはない
何と深く心に入ってくる詩でしょうか。人間の絆をこれほど感じたことはありません。この本を多くの方に読んでほしいと思いました。私は、この本を読んで、福島は原発の事故があったからこそ、今、何が本当に大切なのかを皆で改めて考えることができると思いました。一日も早く福島を皆で住める町にしたいというのが私の願いです。決して希望を捨てずに、この『彼の地へ』を読みながら頑張ってゆきたいと思います。
(福島県・50代男性)
震災後の日本を日本人として一緒に背負いたい
三度読みましたが、心の奥から突き上げてくるものがありました。福島県警の道路の写真とその詩、防護服で畑を除染する写真とその詩、灯台の写真とその詩。特にこの三つは言葉にならないものがこみ上げてきます。文明の負の遺産を背負った日本が、今、分水嶺に立っている。その私たち一人ひとりが「彼の地」をめざし、向かわなければならないと感じます。震災後の日本を日本人として一緒に背負い、共に「彼の地」をめざしてゆきたいと思いました。
(東京都・50代女性)
「彼の地」に向かっている現実の話に勇気と希望を感じた
感動とともに読みました。被災された多くの方々が、希望の見えない状況の中においても、負けることなく、一人ひとりの「彼の地」へ向かっている。その現実の話に勇気と希望を感じ、泣けて仕方がありませんでした。そして、被災地と震災のことを思い続けることが、必ずこの試練を本当に受けとめ、応えることにつながってゆくという言葉を心深くに刻みたいと思います。そして、この本の最後の部分の「今という時に、百億年に一度としてなかった新しい光が射している」というメッセージが心深くに強く残っています。今、私たちは、壮大な歴史の流れの中にいることを感じました。
(東京都・60代男性)
震災で亡くなった方々の存在と想いが伝わってくる
著者の一つ一つの言葉から、震災で亡くなった方々の存在と想いが伝わってくる本です。特に、「ここは彼らが自らの魂を捧げた聖なる場所」「道のない試練の中から、もう一度、希望を紡ぎ始める」という言葉が心に響いてきます。
(富山県・30代男性)
非常に心打たれる詩と写真
人間は強いと感じました。非常に心打たれる詩と写真です。人が本来持っている力、再びやり直せる力があることを感じました。私たちは、どちらかと言うと切実感に乏しく、「しょせん隣の村の火事」と感じるところがあります。阪神淡路大震災のときも、大阪に住む私たちは、神戸の人たちほどの想いを持つことができませんでした。とても残念なことです。でも、試練のときこそ、人間の奥底から力が湧いてくるのですね。自分はまだ甘い。この本を読んで、一度現地に行って、被災された方々の実感を少しでも味わいたくなりました。そして、特に若い人たちにこの本を読んでほしいと思いました。
(大阪府・40代男性)
何とも言えない家族愛を感じる
この本からは、亡くなった人の分まで生きてゆこうという力強い想いが伝わってきます。かつて、この地域に住んでいた人たちは、今はいない。でも、もっとつらくなった人たちのためにも、力強く生きてゆかなければならない。この本の中の漁師の方の表情がとてもいいです。あの津波の海から魚が捕れた。しかも「食べさせてやろう」と、こちらに差し出している。何とも言えない家族愛を感じます。これが東北の人たち。愛情が伝わってきます。
(石川県・30代女性)
細胞一つ一つに新鮮な空気が流れ込み、内側からエネルギーが湧いてきた
震災の苦悩や現実の重さに押し潰されそうになっていた私の心が、この本を読みながら、次第に軽くなってゆくのを感じました。身体の細胞一つ一つに、新鮮な空気が流れ込み、エネルギーが内側から湧いてくるようでした。そして、「ああ、こうしてはいられない!」と駆り立てられるような、じっとしていられない気持ちでいっぱいになりました。被災された多くの方々、自分の苦しみを持てあまし、心を封印してあきらめようとしている方々、愛するわが子を亡くして深い悲しみで押し潰されそうになっている友人にも、この本を読んでもらいたいと思いました。
(岩手県・60代女性)
本当に励まされ、強い希望を感じた
東日本大震災で、私の親戚は何人も亡くなりました。ですから、「瓦礫も何もなくなった……」の詩はつらいですが、これが現実で、心に沁みてきます。この本の中には、震災を越えて頑張っている人たちの写真がたくさんあり、とても元気になります。素晴らしいです。つらいけれど、私は、町の復興のために頑張ろうと思っているので、このように働いている人たちの姿を見ると、本当に励まされますし、この詩から強い希望を感じました。
(宮城県・40代男性)
この本を読んで正気を取り戻した
東日本大震災からすでに1年以上が経過し、あれほどつらい出来事であっても、私たちの記憶から少しずつ薄れ始めているのを感じます。しかし、被災地は、今もなお深い苦しみや悲しみを背負っている。この本を読んで、改めてその現実と向かい合いたい気持ちになり、正気を取り戻しました。被災地だけではなく、私たち一人ひとりが、今の日本の現実を見つめ直し、未来へと進んでゆかなければならないと思います。「彼の地」へ向かう第一歩を踏み出す勇気をこの本から頂きました。 
(北海道・30代男性)
強い希望が衝撃とともにこみ上げてきた
私もあの震災以来、思い出すたびに地震直後の衝撃が即座に甦り、何とも言いようのない、つらく重い気持ちに陥っていました。でも、この本には希望が散りばめられていました。この試練を乗り越え、共に目ざす地が、その生き方が、その心が「彼の地」であると思いました。プロローグの中には、一人ひとりの「彼の地」が新しい日本をつくること、そして、すでに「彼の地」へ歩み出している方々のことが具体的に書かれてありました。「私もできるかもしれない。もう一度立ち上がろう。やってみよう」と思え、何か強い希望のようなものが、衝撃とともに内側からこみ上げてきました。特に「亡き友よ」の詩を読んだときは、胸が熱くなり、感動しました。 
(岩手県・50代女性)
私の魂が癒されてゆくのがわかる
詩と文章と写真が、私の心に強く響いてきました。著者は何度も被災地へ足を運ばれ、被災地の人々と対話されたとのこと。どれほど被災地の方々が励まされたことかと思います。私の娘の家もすべて流され、日々、苦境の中で何とか希望を見出そうと努力して生活しています。去年の『果てなき荒野を越えて』、そして今回の『彼の地へ』を読んで、私の魂が癒されてゆくのがわかります。この本は、多くの人々の魂を救い、励ますことは間違いがないと確信しました。
(宮城県・70代男性)
ここまでの深い詩に感動
深い詩ですね。ここまでの深さに本当に感動しました。そこに住んでいる人でないとわからない感覚が、この本からは伝わってきます。この福島の痛みを決して忘れてはいけない。この本で、何事もなく過ぎていくような日常の感覚が止まりました。私の身近にも、家を失い、家族を失い、心に傷を負った子どもたちがいますが、「何としても心の傷が癒され、元気な心を取り戻してほしい」と願いました。この『彼の地へ』を読んで、子どもたちと一緒に、希望をもって頑張りたいと思いました。
(福島県・50代男性)
心の奥に眠っていた想いが次々と出てくる
今、『彼の地へ』を読んで強く感じることは、人にはそれぞれ人生で必然的に起こる大きな出来事があり、たとえつらくてもそれを引き受け、立ち向かってゆくからこそ、出会える人がいて、新たなことに気づき、大切な人を大切に想うことができる――。いつもこの気持ちで生きなければいけないと思いました。私自身、今、娘と一緒に生きているということがどれほど尊いことかと、心の底から感じます。著者の本を読んでいると、私の心の奥に眠っていた想いが次々と出てくるようです。ありがとうございます。
(神奈川県・40代女性)
読んでいないときもこの本の言葉が心に響いています
詩の深さ、写真の素晴らしさに、言葉に言い尽くせないほど感動しました。本当にすごいと思います。被災地の現実はつらいものがあり、心は痛いですが、前向きに生きていかなければという気持ちが湧いてきました。道を究めた方でなければ、到底たどり着くことのできない世界が、この本の中にあると思いました。時間があるたびに、手にとっては眺め、眺めては涙しながら読んでいます。読んでいないときもこの本の言葉が心に響いています。
(宮城県・60代女性)
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